国防の現実 2018 4 22

 最近、北朝鮮をめぐるニュースが増えました。
日本にとって気になることは、北朝鮮の弾道ミサイルでしょうか。
 これに対して、
「日本は、ミサイル防衛システムがあるから大丈夫だ」と考える人が多く、
またしても、「安全神話」に陥っています。
 このサイトでは、何度も書いていますが、
ミサイル防衛システムというものは、
技術力の誇示には有効でも、実用性はありません。
 私が、北朝鮮の独裁者だったら、こう考えます。
日本にミサイル防衛システムがあっても、痛くも痒くもない。
 弾道ミサイルを50発同時発射すれば、
ミサイル防衛システムは、全く機能しない。
 そもそも、日本は、先制攻撃をしない国なので、
50発の弾道ミサイルを1か所に集めて同時発射すれば、
レーダーに対して、一つの巨大な光の塊になって、
日本が誇るイージスシステムも、全く機能しないかもしれない。

専守防衛とは 2012 11 4
 時々、一般の方から、
専守防衛とは、どういうものかと聞かれます。
そこで、わかりやすいように、Q&Aで、まとめました。
Q「専守防衛とは、軍事的には、どういうものですか」
A「このような戦法は、軍事的には、
 重装備の軍事力でなければ成り立たない戦法です」
Q「なぜ、重装備の軍事力が必要になってしまうのですか」
A「この戦法は、相手国に、
 『この国に攻め込んでも損をする』と思わせなければなりませんから、
 どうしても、自国の防衛は重装備になります」
Q「ちょっと待ってください。
 日本は、よく専守防衛と言いますが、軽装備ではありませんか」
A「日本の場合は、日米安全保障条約がありますから、
 自衛隊と米軍をあわせれば、重装備と言えるでしょう」
Q「そのほかに、専守防衛で、何かありますか」
A「専守防衛という戦法は、国民にとって、残酷な戦法と言えるかもしれません」
Q「どうして残酷だと言えるのですか」
A「専守防衛は、簡単に言ってしまえば、
 相手国から攻撃があって初めて、その対処に動くということです。
 ということは、国民に多数の死傷者が出てから、自衛隊は動くということです。
 たとえ『相手国が攻撃してきそうだから』と言って、先制攻撃はできません。
 そういう意味でも、相手国に、
 『この国に攻め込んでも損をする』と思わせるような軍事力が必要です」
(補足説明)
 専守防衛で、わかりやすい説明として、
永世中立国のスイスを考えれば、よくわかるでしょう。
 スイスは、皆兵制を採用しています。
各家庭には、自動小銃が貸与されています。
 これは、国境の封鎖に失敗した場合は、
国民全員が、銃を持って戦うということです。
 もちろん、スイスは、国土そのものが要塞化しています。
山をくりぬいて、軍事基地を建設したり、
国境近くの橋やトンネルには、爆薬を差し込む穴が開いています。
これは、有事の際に、橋やトンネルを爆破して、国境を封鎖するためです。
 これで、専守防衛という戦法が、よくわかったでしょう。
誰もが「スイスのような国に攻め込んでも損をする」と思うでしょう。




































































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